りんごの美味しい季節がやってまいりました。
やっぱり、選びたいのは、食べたいのは、蜜入りりんごですよね。
今年の青森りんごのイメージキャラクターは、王林さん。
各メディアでも紹介され、青森では毎日流されているご当地りんごCМに出演中。
王林さんも飛ばしているスターカット(要は輪切りです)にもあるりんごの蜜。
実は、りんごの蜜は甘くない
切ったとき、現れる黄色い蜜。
蜜というだけあって、視覚的にも甘いハチミツを思わせるその容貌。
皆様の期待を裏切ってしまうのですが、蜜そのものに糖度はほとんどありません。
糖度計で測ると、5.4度位。糖度計は甘さを測る器機です。
わかりやすいように他の果物の糖度と比べてみました。
グレープフルーツ 糖度 約10度
みかん 糖度 約12.1度
ブドウ 糖度 約16度
りんご 糖度 約16度
すると、りんごの蜜の部分の5.4度は かなり低いということがわかりますね。
蜜自体は甘くないという真実。
実は青森県民も知らない事実。
蜜が入っているりんごは、完熟しているという合図でもあるので大変人気です。
蜜の正体は、葉から果実に運ばれたソルビトール(糖アルコールの一種)が果糖に変わることが出来なくなると、りんごの果肉の中に水分として溜まります。
溜まったものが、蜜なのです。
黄色い蜜自体に甘さはあまりないのですが、蜜が入ったりんごは、「葉からの栄養をたっぷり吸収し、完熟している」証拠なので、りんごそのものが美味しい!となるわけです。
りんごの蜜は越年すると消える
ミツが入るりんごの旬は11月下旬から12月末頃まで。
その間は、蜜もたっぷり美味しいりんごを味わえます。
しかし、越年すると蜜は徐々に果肉に吸収されていき、花が散るように蜜も散ってしまいます。
やがて、すべて果肉に吸収されていきますが糖度は変わらず美味しく食べられます。
人気があり、蜜が入りやすいのは
「サンふじ」実は赤く、旬は11月中旬から12月末まで。越年すると蜜は散ります。りんごと言えばサンふじと思われているほど人気。袋をかけず育て、太陽(Sun)をサンサンと浴びることでサンふじと命名されました。
「北斗」実は赤く旬は10月下旬から11月上旬。サンふじより蜜が入り大変甘いのですが、旬が短く入手困難。
「名月」実は黄色の表面に三日月のオレンジが生える色。旬は11月初旬から12月末まで。すっきりとした甘さと蜜の多さから最近は「王林」より人気が高い品種です。
美味しいけれど、蜜が入らないのは
「王林」実は黄緑色で、名前の由来は『りんごの中の王様』という意味が込められており、旬は11月初旬から12月末。独特な甘い香りが特徴です。
「トキ」実は黄緑色で、旬は9月下旬から10月初旬と短い為、短期販売、入手困難。蜜が入らないにもかかわらず甘く、一度食べたら次回は予約してでも食べたいと言われるりんごのひとつ。リピーターが多く、予約販売で完売が多い店が多いです。
「早生ふじ」わせふじの実は赤く、旬は9月下旬から10月下旬まで。爽やかな酸味の後にくる甘さが特徴。実が固くシャキシャキした食感が好まれます。
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「早生ふじ」は総称で、弘前ふじ、ほのか、など色々な珍しい名前のりんごも仲間です。
「ふじ」実は赤く、旬は11月からです。長期保存に向いているため、特別な冷蔵庫で保管し、一年中食べられるようになりました。スーパーで夏位まで見かけられるりんごです。
早生ふじ同様、実は固いのですが、サンふじより味はさっぱりとしています。歴史は長く、昔からある品種。実に1個ずつ袋をかけて育てるので農家さんの手が一番かかっているりんご。
手間がかかっている分、お値段もお高くなっています。
蜜が沢山入っているりんごは長持ちしない
黄色い蜜の部分のみ食べた事がある方は、知っているかもしれませんが、蜜の部分は果肉の部分より少し柔らか目に出来ています。
越年して、うまく蜜が吸収されるといいのですが「北斗」のようにタップリ蜜が入っていると果肉に吸収しきれず柔らかくなるか、蜜の部分が黄色から濃い黄色へ(ここまでは問題なく食べられます)そして黒く変色していきます。
黒くなった蜜の部分は食べられないので悲しいですが、さようならの時期となります。
蜜が入っていても長持ちさせる方法
蜜が入っていても入らなくても、テーブルに置きっぱなしにするとシワシワになり、柔らかくなって美味しく食べられなくなります。
例え、冷蔵庫に入れて置いても限界がありますよね。
でも大丈夫!長く美味しく食べられる方法があります。
そもそも、りんごからは常にエチレンガスが出ています。
りんご程度の「エチレンガス」は人体に無害。
このガスが他の野菜、果物の熟度を促進させますが、自分自身の熟度も進め劣化しまうのです。
ガスを出さないようにするには、ラップでキッチリりんごを包みます。
包んだ後は冷蔵庫へ。
半分しか食べられなかった時も、切り口にラップをしっかり貼り付けて。皮の部分にもキッチリラップで包みます。最後は冷蔵庫で保管。
たったこれだけ。
【まとめ】蜜自体は甘くないけど完熟のサイン
黄色くて甘そうな蜜は、実は糖度が低く、完熟のサインでした。
蜜のみ食べても美味しくないけれど、甘熟サインの出たりんご自体は最高に美味しいです。
保存方法を上手に活かして、最後の1個まで青森りんごをお楽しみくださいね!
青森では、今盛んにスターカットで食べるよう推奨されています。(横から輪切り)
りんごの皮ごと食べると
・生活習慣病の予防
・高血圧の予防
・便秘改善
・貧血予防
・太りすぎ防止
・免疫力アップ
など、心と体を健康にする作用があります。ポリフェノールのおかげですね!
青森県民も知らないりんごの蜜の秘密をお知らせしました。
今日も読んでくださりありがとう!
今日のメッセージ
一日1個のりんごは医者ばもいらね(一日1個のりんごは医者いらず)
王林ちゃんど一緒にキレイに変身すべ!(王林ちゃんと一緒にキレイに変身しよう!)
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